うつ病日記

うつ病で2018年秋から休職中

就寝時刻:27時

起床時刻:10時半

 

一応ちゃんと午前中に起きて朝食を食べる。

 

エヴァについてまだ考えている。本筋ではないが、どんな印象を語ってもおそらくは新しいことを語れないであろうこと、具体的な描写によっていちいち反駁されそうでめんどくさいこと、等々を思う。

映像的には面白いと思った。何気ない部分に工夫とサービス精神を感じさせられ、バトルシーンのカタルシスはそこまでないのもバランスが取れていてよい。主題歌も映像込みでやっぱりいいと思う。

正直設定はめんどくさくて追いきれないな、と思う。そこまでしなくてもなあ、と思ってしまう。

物語は何となくシンジに都合の良いように展開しすぎている気がする。ミサトがキスするのは分からない。アスカがシンジに好意を寄せるのも分からない。極限状態だからって、親を失って寂しくたって、そうなるものだろうか。

全体的に、親との葛藤およびその転移(愛されたい、けど苛立つ・攻撃する)ばかり描かれる。その描写のリアルさと切実さが美点でもあるし、逆にその図式に全てが回収されていくある種の狭苦しさは良くない点でもあるのだと思う。しかも、父なるものへの愛がしばしば中心化されている(シンジも赤木親子もミサトも)。しかしゲンドウがなぜそれだけの愛に値するかはいまいちよく分からない。それはご都合主義的なところなのかもしれないし、まだ僕の人生経験が足りなくて分からないというだけなのかもしれない。時代の変化なのかもしれない、今はそんな父性が歓迎される時代ではないのだ、とも思う。

個人的にはアスカに何となく感情移入した。シンジに感情移入できる年齢は過ぎてしまったように思う。あるいは、同族嫌悪で反発のようなものがあり、自分とは少し異なるアスカの方に感情移入できたのだろうか。あと、これは細かい発見なのだが、ツンデレというのは単に主人公にツンツンデレデレする存在として描かれるだけではなく、なぜそのような両極的な態度をとってしまうのかという理由も描かれうるのだと知った。アスカには意外と説得力を感じた。

あと、「お前は逃げている」「逃げちゃダメだ」という頻出するモチーフについて考えている。何となく見ている視聴者にも刺さる汎用性の高いメッセージだなとは思う。しかし、何が「逃げ」で何が「逃げ」ではないかというのは、そう簡単に分かる話ではない。

 

エヴァについて、とりあえず思ったことはこのぐらい。